「第1初級操縦課程(その4)」

「第1初級操縦課程(その4)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよエンジン・スタートだ。  元気よく大声で「エンジン・スタートします!」

1 プロペラ・エリア&リア・エリア・・・・「クリアー!」

 エンジンをかける前は全周に注意をくばり、周りにいる整備員に大声で 注意喚起を促す。

2 ガス・・・オン
3 ブースター・・・・オン
4 スローットル・・・・10%オープン
5 プロップ・・・・32ポジション
6 スターター・・・・スタート
 私が知っている自衛隊の航空機には「キー(鍵)」がない。
セスナなど は、車同様に「キー」でスターターを作動させる。 私は、未だにセスナに乗る時「キー」を持って飛行機に向かう事が慣れないよく忘れて格納庫までとりに走っている。

そう思うと自衛隊の飛行 機は便利だった。逆に、スターター・スイッチが「キー」でなくて良かったとつくづく思う。

基地内の格納庫に格納されているため不必要なのは当 然だが・・・。

 「クァン、クァン、クァン」とプロペラが回る。

7 プライマー・・・・オン  「ブル・ブル・ブル・ルーン」とエンジンがかかった。

 突然、頭が真っ白になる次の手順が出てこない。 「・・・・・・」

後席の教官から「回転数は?」「次はどうすんだ?」と、罵声が飛んでくる。

事前に用意しておいたニーボードの自作チェック・リストを確認しようとするが、何処の項目を見たら良いのか判らない。

「あ〜どうしよ〜」 呆れ返った教官があれやこれやと罵声まじりでアドバイス?が・・・。

   ・

   ・

   ・

   ・

18 フラップ・チェック・・・・フラップ・アップ

19 チョーク・・・・アウト  両手を目の前で握り親指を内側に立て、キャノピーの外側で親指を外側に向けるように回転させる。 これがチョークを外すハンドシグナルである。

整備員がメイン・ギヤに装着してある両サイドの車輪止めを外す。

その間、コックピットの中には手を入れる事はできず、前後席共にキャノ ピーの外に手を出さなければならない。

整備員が機体の下に入る時は、安心して作業ができるようにする約束動作なのだ。

整備員から作業完了の「オッケー」サインがくる。

管制塔にタクシー(地上滑走)の許可を取る。

P:「Shizuhama tower Amagiu-17 request taxi」

T:「Amagi-17 shizuhama tower taxi to runway 09. wind 130 at 12. QNH 2990」

P:「Roger QNH 2990 Amagi-17」  左手開きを頭上に上げ前方に倒す。  

地上滑走開始のシグナルだ。 「タクシー・アウト!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Share this post

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です